タイトル

【ラーメンズ・バースデー】


耳コピ、セリフ書き起こし声劇アレンジ

編・愛飢え男 やまろ。


2人芝居 性別は自由

15分前後



近藤【佐々木ぃーー、凄いなぁ。】


佐々木【なんですか、近藤さん】


近藤【これなんだ?】


佐々木【田中さんの家族じゃないんですかね?】


近藤【佐々木、これ、みんな、女だなぁ、しかも、全部、原寸大だ】


佐々木【当たり前じゃないですか、こーいう趣味もあるんですよ。お気に入りの お人形とデートしたり、お風呂に入ったり、一緒に寝たりするんですよ。まっ、人形愛ってやつですかね】


近藤【佐々木、人形と一緒に お風呂に入ったりする時は、やっぱり、アレなのか?】


佐々木【当たり前じゃないですか、自然体じゃないですかね】


近藤【佐々木ぃ!!じゃーさ、じゃーさ、お人形と一緒に寝ると時は、やっぱり、あ、アレなんかな・・・・・】


佐々木【当たり前じゃないですか、愛し合うんですよ】


近藤【佐々木、どうして、そんなに普通なんだ?田中が 俺や お前とは違う方面の人間だったんだぞ】


佐々木【人間なんて、みんな違うもんですよ】


近藤【まっ、まっ、まっ、まぁーそーだよな。佐々木、お前も やっぱり、俺とは違うよな・・・】


佐々木【近藤さんもですよ】


近藤【じゃーまぁ、帰るか!】


佐々木【誕生会は どうするんですか?】


近藤【えぇ~~~!!!やる?やっちゃうの?ここで?】


佐々木【そのために来たんじゃないですか。】


近藤【まぁ・・・そうだけれども、なんだ、その・・・まぁ・・・】


佐々木【あぁ。近藤さんは、田中さんの この趣味を見て、差別してるんですね。まぁ、無趣味の近藤さんには 理解できないか・・・】


近藤【オッ、オッ、俺、別に無趣味じゃねーぞ・・・・ウォチングとか!!】


佐々木【なにを?】


近藤【テレビ!!テレビ・ウォチング!】


佐々木【・・・・・・】


近藤【つまんなくないもんね!面白いからな!先週も キャバ嬢に面白いって言われたもんね!】


佐々木【近藤さんが、どう面白く振る舞えるっていうんですか?】


近藤【ト、ト、トークだよ、トーク!】


佐々木【どんな?】


近藤【・・・・・・テレビの話とかぁ・・・テレビの話とかぁ・・・・んんんんん。】


佐々木【トークの引き出しが少ないですね。】


近藤【ちがう、違うの!!!話題はキャバ嬢が降ってくれるの!!それを 俺は 面白おかしくトークするんだよ!上手いことトークしてるんだよ】


佐々木【じゃー何か上手い事を言ってください】


近藤【焼きおにぎり】


佐々木【・・・・それ、美味いモノですよね?????】


近藤【うるせー!!俺に文句を言うな!!!】


佐々木【しっ!!声が大きいです】


近藤【とにかく、俺は田中の趣味を差別なんてしてないからな!!予定通り誕生会やるからな!!・・・・・・・しかし、主役の田中は どこに行ったんだろうな?】


佐々木【鍵が開いてますし、電気も付いてますし、一瞬、コンビニとか、ちょっと そこまで的な感じじゃないんですかね】


近藤【じゃーすぐに帰ってくるな!急いで準備しないとな!!!なぁ!!なぁ!!!】


佐々木【・・・・】


近藤【じゃー俺は飾り付け!!ジャーーン!!見てくれ!!この 折り紙リングぅぅぅーーー!えーと、えーと、これ、どうやるんだっけ?】


佐々木【はい?】


近藤【リングを、ほれ、どうやるんだっけ?】


佐々木【近藤さん、リング単体を、バラで作って来たんですか?作るときに繋がないとダメじゃないですか。】


近藤【へ???そーなの?あぁぁぁ~~~~間違えた~~~~バラバラだぁ。繋げてない・・・・・】


佐々木【今日は、もう時間がないですので、諦めてください】


近藤【だなぁ!だなぁ!!よーし、気にするな、気にするなぁ!ドンマイ~ドンマイ・・・・じゃー趣向を変えて、サプライズをメインにしようぜ!! おーし!!電気を消してくれ!!】


佐々木【電気をつけっぱなしで出ていったのに、消したら 怪しいじゃないですか】


近藤【うるさい!消せ!消せって!】


佐々木【・・・消します】


近藤【・・・・見えない、何も見えないよ!!あっ!なんかいる、なんかいるぞ!こっちを見てる、見られてる!!】


佐々木【つけます】


近藤【これ、無し!無し!もぉー怖い!怖すぎる、暗闇の人形、怖い!もとい、人形じゃなくて家族・・・・もぉ、嫌な家族だなぁぁ!!!こっち見んなよぉぉぉぉ】


佐々木【ところで、近藤さん、どうして、そこまで田中と打ち解けたいんですか?】


近藤【んーーあいつ、いつも一人じゃん。同じ ドゥン キホーテの人間として、毎日、顔を合わせてるのに、田中だけは打ち解けようとしないし、飲み会とか集まりにも来ないから、ここは 一つ 誕生日をきっかけにな!それに、バイト仲間として仲良くするのは普通のことだろ?】


佐々木【近藤さん、正社員じゃないですか。】


近藤【まっ、まっ、まぁ、そーだけど、人望ある正社員、そう、上司としてはさ、部下の扱いに差をつけちゃダメだろ?だから、お前にもしてやったように、田中にもな!!】


佐々木【私に?】


近藤【そう、そーだよ。お前も祝ってやっただろ?忘れたのか?】


佐々木【あぁぁぁ・・・・・あの日、私、誕生日じゃなかったんですよね】


近藤【・・・えっ!?どういうこと?しかも、俺のハッピーバースデーの歌とか、どんな気持ちで聞いてたの?】


佐々木【まぁ、どこかの誰かのモノとして。】


近藤【はぁ?すげー無駄じゃん!!】


佐々木【無駄ではないです。確実に、どこかの誰かの誕生日ですから】


近藤【・・田中のは間違えてないよな?】


佐々木【はい、ちゃんと昨日です】


近藤【よーーし!!シャキ~~~ン!!作ってきて良かった!!】


佐々木【・・・・・・】


近藤【チラッ、チラッ】


佐々木【・・・・・・・】


近藤【チラッ、チラッ、チラッ】


佐々木【・・・・・・・】


近藤【んーーーんっーーんっんんんんっ】


佐々木【・・・あーそれなんですか?】


近藤【あっ!気がついちゃった!?これ、誕生日会の しおり!プログラムが書いてあるんだよっ】


佐々木【ケーキ食べて、お酒を飲んで 終わりじゃないんですか?】


近藤【違うよぉ、いろんなコーナーがあるんだよ、ほれ、見てみろよ】


佐々木【なんですか?モノマネのコーナーって・・・・・】


近藤【いいだろ?コーナーって ところがテレビみたいだろ?ほら、よくあるだろ?なんとかのコーナーとか】


佐々木【何をするんですか?】


近藤【今日のために特訓してきたモノマネだよ!やってやろうか?やってみようか?】


佐々木【いや、いいです。】


近藤【なんと、エジプトのスフィンクスのモノマネだよ!いくぞ、いくぞ!】


佐々木【結構です。】


近藤【なぁーんでだよ!!なんで?なんで?なんで?なんで?ねぇ、なんでだよぉ?】


佐々木【・・・・・・】


近藤【チョップ、チョップ、チョップ、カーメーハーメー波ぁーーーー】


佐々木【しつこい。パチンっ】


近藤【あっ・・・・痛い】


佐々木【本番までとっといてくださいよ】


近藤【だな!!!そーだよな!よーし!ドンマイ、ドンマイ、切り替え切り替え、次、次、次、行こうー!!】


佐々木【なんですか?一発芸のコーナーって】


近藤【俺が今日のために特訓してきた一発芸だよ】


佐々木【今のスフィンクスのモノマネとは違うんですか?】


近藤【そりゃーそーだろ。一発芸とモノマネは違うだろ?そんな事もわかんないのかよ】


佐々木【・・・・・】


近藤【あっ、あっ、ごめんなさい。ビンタは辞めて】


佐々木【で、何をやるんですか?】


近藤【郵便バイクの声帯模写だよ】


佐々木【それ、モノマネですよね?】


近藤【いいから、細かいことは いいから!いくぞ!いっちゃうぞ!】


佐々木【いいです。】


近藤【超 リアルなんだぞ!やっちゃうぞ】


佐々木【嫌です】


近藤【見てろ、やるぞ】


佐々木【ダメです】


近藤【なぁーんでだよぁーー!!チョップ、チョップ、チョップ、チョップ】


佐々木【パチンっ】


近藤【痛いっ。痛いって】


佐々木【本番まで とっといくださいよ】


近藤【だよな!そーだよな!!おーし!ドンマイ、ドンマイ、気にするなぁ!次、行こう!!!】


佐々木【プレゼントコーナー】


近藤【そこなんだよなぁ。問題は。失敗しちゃったよなぁ・・・・人形が趣味のやつにクロムハーツは無いよなぁ・・・俺は どうして、田中の趣味が そっちじゃないって察してやれなかったんだろう・・・・】


佐々木【しょうがないですよ。ドゥンキホーテの定員は、ドゥンキホーテの制服しか着てないんですから。】


近藤【なぁー?どうしよう、かわりになんかプレゼントになるものないかな?】


佐々木【別にいいんじゃないですか?大切なのは、おめでとう。って気持ちですから。】


近藤【だよな、そーだよな!誕生日、おめでとうって言われて、嫌な気持ちになるやつなんていないもんな!!田中は俺たちとは違うけど、俺たちは田中と一緒だよな!】


佐々木【うーーーん???・・・・・・・そうですよ。】


近藤【で、佐々木は何をプレゼントするんだ?】


佐々木【昨日、プレゼントしました。】


近藤【えっ。えっ、えっ!????そ、それで、何を?】


佐々木【指輪です。】


近藤【えっへへへ、お前もやっちゃったんだな!!人形が趣味のやつに指輪はいらないよなぁ!!!】


佐々木【頼まれたんですよ】


近藤【誰に?】


佐々木【田中さんにです】


近藤【えっ?】


佐々木【誕生日、何が欲しいです?って聞いたら、私がつけてる指輪が欲しいって。なんか男でも女でも使える感じで、すごくセンスいいって言われたから、こんなんでいいんですか?ってきいたら、こんなんでっていうか、それが良いんだよって。これで良いなら、買ってきます。でも、そんなに高いもんでもないしって言ったら、値段とか そー言うのじゃなくてさ、なんか センスが良いんだよねって】


近藤【すげー話してるじゃん!えぇーー!話しまくってるじゃん!!え?なにそれ、なんで正社員で上司の居ないところでバイト同士で会話とかしてるの?なんか、まるで、俺が人望がないみたいじゃん】


佐々木【はい】


近藤【はぁぁぁぁーーーーはいって言っちゃった?イエスって言っちゃった?俺は根っからの人に頼られがち さんだぞ!!】


佐々木【そうですか?】


近藤【そうだよ、お客様が商品について聞こうとしたら、俺と、佐々木と田中がいたら、必ず、俺に話しかけてくる、これは人望だろ?】


佐々木【私はバックヤードで商品管理してることが多いですからね】


近藤【でも、でもぉーー田中は店内係だろぉーー?】


佐々木【お客様には、田中さんが見えてないんですよ】


近藤【ま、たしかに、田中は、たまに気配を消してるときあるけど・・・】


佐々木【あれ、ワザとなんですよ】


近藤【ふぁ?】


佐々木【あれ、あの人なりの サボり方なんですよ】


近藤【なんで、分かるんだよ】


佐々木【本人が言ってたんですよ】


近藤【いつ?】


佐々木【田中さんと飲みに行った時に】


近藤【・・・・えっ?お前、田中と飲んだの?】


佐々木【はい、たまに飲んでますよ】


近藤【えぇぇぇぇぇ・・・・なにそれぇ・・・それ、ドンドンじゃん。】


佐々木【なんですか?ドンドンって?】


近藤【もーいいよ!お前、コンビニ行ってきて!】


佐々木【お酒ですか?】


近藤【それも そうだけど、トランプ!】


佐々木【トランプですか?】


近藤【もぉ!!プログラムに書いてあるだろ!後半は、ずっと、トランプ タイムなの!】


佐々木【うーーーーん・・・・・】


近藤【つ、つまんなくないもんね!!!つまんなくないからな!!はやく、買ってこい!】


佐々木【田中さんに会っちゃうかも知れないですけど、いいんですか?】


近藤【ダメだよ!行くな!なぁーほかに、何かゲーム無いかぁ?】


佐々木【何にも持ってませんよ】


近藤【えーと、そーいう道具とかを使わない楽しいやつっ!】


佐々木【じゃージャンケン目潰しとか。】


近藤【やんねーよ、なんで 目潰しとかするんだよぉぉ、怪我とかするかも知れないじゃん、誕生会で目潰ししなくてもいいじゃん】


佐々木【じゃー くり抜き】


近藤【嫌だよぉー!!どうせ、くり抜かれるの俺だろ?】


佐々木【じゃーポキポキ】


近藤【それ、骨だよなぁ?で、どうせ、俺なんだろ?そーいう痛いのじゃなくて!まろやかで、クリーミーな感じのぉ】


佐々木【じゃードゥンキ ジャンケンとか】


近藤【なにそれ?】


佐々木【ドゥンキホーテの定員が休み時間に遊んでるやつです】


近藤【あれ?なんで、俺の知らない、そーいう遊びがあるの?】


佐々木【どうします?】


近藤【教えろ。いろいろ取り戻さないと。】


佐々木【ドゥンキージャンケンージャンケンは、負けたらゴミを出しにいけ、ドゥンキージャンケン・・・・】


近藤【チョキ!】


佐々木【ドゥンキードゥンキージャンケンは、近藤さんには教えるな、ジャンケンポン!】


近藤【おーーい!おいおいおーーい!】


佐々木【・・・・・・】


近藤【えっ!?今のギャグじゃないの?】


佐々木【はい、田中さんが発明したんですよ】


近藤【えぇぇぇぇぇ!!!!やばいぞぉーーーやばい、これは本格的に人望がないぞぉ・・・・・・これは、みんなに気に入れられないと・・・・・】


佐々木【どさくさに紛れて、なに、勝手に冷蔵庫を開けてるんですか】


近藤【いやいや、美味しいものでも作って、田中に気に入られようと思って・・・・あっーー空っぽだ】


佐々木【まぁ、昨日、ほとんど片付いちゃったと思いますし】


近藤【え?昨日って?】


佐々木【いや、パーティで。】


近藤【なんの?】


佐々木【誕生会のです】


近藤【ほっ?へぇ?誰の?】


佐々木【田中さんのです】


近藤【あっ、田中の家族の?】


佐々木【いや、ドゥンキの みんなで。】


近藤【はぁ・・・・・】


佐々木【言ったじゃないですか、プレゼントは昨日、渡したって】


近藤うーんうーんうーんうーんうーんうーんうーーん】


佐々木【それ、郵便局のバイクのモノマネですか?】


近藤【ちげーよ!うちの店で稼いだ金で、エロい人形なんて買いやがって!どれだ!お気に入りの彼女は?ぶっ壊してやる!なんだよ!この最悪な ど変態野郎が!押入れの中も見てやる!!!あれ?これ、男のもあるぞ・・・・なんか、これ、田中に似てるぞ。】


近藤【ふぁ!!・・・・田中?】


佐々木【ほら、近藤さん、今日、誕生日だから、田中さんと二人で、サプライズで祝おうとしたら、近藤さんが田中の事を祝うって言ってたので、じゃー田中さんの家で祝おうってなって、サボりの技で気配を消して、ビックリさせようとしたら、出るタイミングを逃しちゃったみたいですね。なんか、誕生日ケーキのロウソクみたいに、人望も消えちゃいましたね。】


近藤【ふぁーーーー!!!!!!!】



おわり。