のっぺらぼう 土方歳三・君菊ルート


葛葉

安倍晴明の母方の家系、葛葉の当主。

本家は阿部、土御門。

明治政府の立ち上げの際に陰陽や祈祷など、今後の妨げになると法律で職業を禁止されて、それに逆らわず私立探偵をしている。


斎藤一(藤田五郎)

新撰組幹部の中の数少ない生き残りの一人。明治維新の後、警察に入り、藤田五郎を名乗る。その後、大学で弁を振るう。大正4年に没する。


永倉新八

新撰組幹部の中の数少ない生き残りの一人。

明治維新の後、北海道に渡り、松前藩医(医者)の娘と結婚して、婿養子になる。

北海道大学の元となる塾で講師を務め、剣術指南などしていた。






【】殺してやる!!!


【斎藤一】殺し屋が 何を今更。


【】生涯をかけてでも、お前を殺してやる。


【斎藤一】こちらに気づかれた時点で撤退しなかった、そこの頭のミスだ。

そもそも、殺し屋ってのは、一方的に終わらせるもんだ。

相手と向き合って斬りあったり、撃ちあったりしたら、それは失敗だ。

殺し屋が相手と同じ土俵に乗った時点で、目も当てられない。


【】うるさい!!相打ちになってでも、お前を始末してやる!!


【斎藤一】殺し屋の自殺願望か、勝手に死ね。


【】貴様が!!貴様に!!貴様を!!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!


【斎藤一】怨念だけで壬生浪を殺せると思ったか?


【永倉新八】観念せいよ。【仕込み杖を抜いて、斬り殺す】


【】あぁぁ・・・・ころ・・・し・・


【葛葉】・・・六根清浄、急急如律令・・・破・喝・命 ・水・王 ・大 ・合 ・行 ・勝 ・天 ・鬼 ・一 ・龍 ・虎・・・・・・せめて、魂だけでも。


【斎藤一】永倉さん、せっかく北海道から出てきてもらったのに、申し訳ない。


【永倉新八】今回、東京に所用で来ただけですから、気にしないでくださいな。

生き残りが二人揃えば、こんな事もありまさぁな。


【斎藤一】二人とも手間をかけた、すまんな。

今回、呼び出したのは・・・じつは、土方・・・・土方歳三の子供のことなんだ。

君菊と一子を設けた・・が・・・すぐに亡くなってしまったはずなんだが・・・・

今回、どうやら斬った張ったで解決する話ではないので、おまえさん達を呼んだって訳だ。



【永倉新八】あぁぁ、君菊と言えば、坂本龍馬のとのころの・・・いや、土佐の中岡慎太郎と、土方さんで取り合ってた・・・あの太夫か・・・・

たしか、結局、どちらにも嫁かずに、別の家に嫁に行って早死にしちまったったて聞きましたがね。


【葛葉】・・だから本家ではなく、屑篭の屑に 端っこの屑端の方の出番と言う訳ですか。


【永倉新八】おっ!おまえが、葛葉の当主か。なかなか いい面構えしてるな。

先代、先々代と世話になった。


【葛葉】改めて、ご挨拶を。

阿部晴明、裏・土御門 嫡流 当代 葛葉です。

って、今は、興信所の私立探偵ですが。