ぬらひりょん  沖田総司ルート


葛葉

安倍晴明の母方の家系、葛葉の当主。

本家は阿部、土御門。

明治政府の立ち上げの際に陰陽や祈祷など、今後の妨げになると法律で職業を禁止されて、それに逆らわず私立探偵をしている。

本家、土御門(安倍晴明の家系)では受けないような依頼を受けているので

屑篭(くずかご)の端(はし)と呼ばれている。



斎藤一(藤田五郎) 65歳

新撰組幹部の中の数少ない生き残りの一人。明治維新の後、警察に入り、藤田五郎を名乗る。その後、大学で弁を振るう。大正4年に没する。


永倉新八 65歳

新撰組幹部の中の数少ない生き残りの一人。

明治維新の後、北海道に渡り、松前藩医(医者)の娘と結婚して、婿養子になる。

北海道大学の元となる塾で講師を務め、剣術指南などしていた。


登場人物は、基本的に史実を元にしたフィクションです。



【】殺してやる!!!


【斎藤一】殺し屋が 何を今更。


【】生涯をかけてでも、お前を殺してやる。


【斎藤一】こちらに気づかれた時点で撤退しなかった、そこの頭のミスだ。

そもそも、殺し屋ってのは、一方的に終わらせるもんだ。

相手と向き合って斬りあったり、撃ちあったりしたら、それは失敗だ。

殺し屋が相手と同じ土俵に乗った時点で、目も当てられない。


【】うるさい!!相打ちになってでも、お前を始末してやる!!


【斎藤一】殺し屋の自殺願望か、勝手に死ね。


【】貴様が!!貴様に!!貴様を!!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!


【斎藤一】怨念だけで壬生浪を殺せると思ったか?


【永倉新八】五月蝿い【後頭部を殴る】


【】あぁぁ・・・・ころ・・・し・・(気絶)


【葛葉】・・・六根清浄、急急如律令・・・破・喝・命 ・水・王 ・大 ・合 ・行 ・勝 ・天 ・鬼 ・一 ・龍 ・虎・・・・・・これで、しばらく記憶を。


【斎藤一】永倉さん、せっかく北海道から出てきてもらったのに、申し訳ない。


【永倉新八】今回、東京に所用で来ただけですから、気にしないでくださいな。

生き残りが二人揃えば、こんな事もありまさぁな。


【斎藤一】二人とも手間をかけた、すまんな。

今回、呼び出したのは・・・総司・・・・沖田総司の件なんだが・・・

今回、どうやら斬った張ったで解決する話ではないので、おまえさん達を呼んだって訳だ。



【永倉新八】あぁ・・・・懐かしい名前だなぁ・・・・

近藤さん、土方さんと田舎から付いてきて、屯所を立ち上げ、剣の腕は天賦の才。

いつのまにか新撰組には無くてはならない戦力だっだからなぁ・・・・・

それが、年頃の女だったのがあって、乳房が大きくなってサラシで隠しきれなくなるわ、男色家の隊員から、そっちの気があると思われて夜這いをかけられそうになったり、まぁ、男所帯に女ってのもあるが、局中法度で粛清するにもキリがないしな。隊長格だけの秘密だったが、バレる前に病死って事にしたんだったなぁ。


【葛葉】・・だから本家ではなく、屑篭の屑に 端っこの 屑端の方の出番と言う訳ですか。



【永倉新八】おっ!おまえが、葛葉の当主か。なかなか いい面構えしてるな。

先代、先々代と世話になった。



【葛葉】改めて、ご挨拶を。

阿部晴明、裏・土御門 嫡流 当代 葛葉でございます。以後、お見知り置きを。(ウラ ツチミカド チャクリュウ トウダイ)

って、今は、維新のあと、明治の3年目に、陰陽なり、占いなり、何なりと、その手の生業は、近代化の妨げになると言って、政府から禁止令を出されたますので、表向きは興信所の私立探偵ですが。



【永倉新八】それはそれはどうもご丁寧。ところで斉藤さん、その沖総司が、どうしたんだい?


【斎藤一】それがなぁ、どうやら総司の孫が、誘拐されたらしいんだが、これが、また厄介でね。

誘拐されたはずなのに、あちらこちらで目撃情報が出ている。

そして、毎度、毎度、さっきの奴ら見たいのが現れる。


【永倉新八】・・・さっきの奴らの あの剣筋は、俺や伊東さんと同じく神道無念流・・・・しかも、立居合(たちいあい)も使いやがった。


【斎藤一】そこなんだよ、永倉さん。

立居合まで使える手練れなんて、そうそう、居ませんからね。


【葛葉】剣術について、そんなに詳しくはありませんが、その神道無念流でも、いくつかあるんですか?


【永倉新八】簡単に言やぁ、剣術と居合術があってな、免許皆伝まで修めてる奴らでも、立居合まで教わってる奴らは少なくてな、それこそ、あの時代ってのもあるが、当時、剣術と居合の両方を修めたのは、

俺と・・・新撰組、初代局長の芹沢鴨、芹沢さんくらいしか居ないんだ。





その時、おまえの前に現れたのは偶然かもしれない。だが、壬生浪になると決めたのは自分で決めたことであって、偶然ではないはずだ。違うか?


たしかに、俺たちの出会いは偶然かも知れない。

ただ、必然、運命と言う都合の良い言葉もあるが、それを選択して決めるのは、いつだって己だろ?

他人のための偶然なんて必要ない。

自分の意思で悩み、後悔して、自分の意思で勝ち取り生き残り幸せを掴む。

運命や必然に逆らうとは そんな事だと思だろ?